3年前にホームページに「将棋ソフトがプロを負かす日」と題して記事を掲載しました。そこで予測したようにソフトがプロを負かす日が数年後に迫っている、それもあと少し、という予測を裏づけするような結果が出ました。以下新聞記事からの抜粋です。

「その名も「激指」…将棋ソフト、人間に勝つ」
2008年5月5日19時46分配信 読売新聞

将棋ソフトの強さを競う第18回世界コンピュータ将棋選手権(コンピュータ将棋協会主催)が3日から5日まで千葉県木更津市で行われ、「激指(げきさし)」(開発者=鶴岡慶雅氏など)が3度目の優勝を飾った。

 大会には国内外の40ソフトが参加していた。  最終日の5日、恒例のソフト対アマトップの公開対局が行われたが、2005年アマ竜王でアマ名人の清水上徹さん(28)が激指に、04年アマ竜王で朝日アマ名人の加藤幸男さん(26)が大会2位の「棚瀬将棋」(開発者=棚瀬寧氏)にそれぞれ完敗した。  プロレベルの実力を持つ現役アマタイトル保持者がコンピューターに敗れるのは初。  鶴岡さんと棚瀬さんは「今回の結果でトップアマを越えたとは思わないが、展開に恵まれた」と声をそろえた。  一方、敗れた清水上さん、加藤さんは「コンピューターの読みが上回っていた」「完敗でした」と悔しさをにじませた。  コンピュータ将棋協会の滝沢武信会長は「持ち時間が各15分とプログラム側に有利なルールではあったが、コンピューター将棋史に残る結果となった」と話した。

以上が読売新聞の記事です。ここで今回ソフトに負けた加藤アマ竜王、清水上アマ名人がどのくらい将棋に強いかを将棋を知らない人に説明するのはむずかしいですが、プロを除く世界中の将棋を指すアマチュアのナンバー1、と2だと考えてよろしいでしょう。この2人は過去何度もプロと対戦して勝った経歴を持つ人です。
「激指」ソフトは一昨年優勝しましたが、翌年「Bonanza」というソフトに破れました。そのBonanzaとプロの渡辺明竜王が公開対局をして辛うじてプロが勝利したのが昨年です。今年は「激指」はそのBonanzaを破り、40のソフトの中でめでたく優勝したのです。(激指ソフトは売れるぞ!)多分その対局には1000万円程度の懸賞金が掛けられていたのではと推測します。

さて、こうなると、来年は激指は誰と対戦するのでしょうか。並みのプロではもう勝てないと日本将棋連盟は逃げ回るのでしょうか。現在、日本将棋連盟はプロが無断で将棋ソフトと対戦することを禁じています。自分たちの城をそう簡単には明け渡せないというわけです。何十年も血の出るような努力と研究をして勝ち得たプロの地位がうすっぺらい1枚の将棋ソフトCDに敵わない結果になったら、一体、プロの価値はどこにあるのでしょうか。100メートルの世界記録を持つアスリートが自動車と競争して負けたという話とは質が異なると思うのですが。
この結果は3年以内に出るのではないかと思われます。
伊藤
                 

 

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